2020年9月18日公開

バイエルン州の州都であるミュンヘンの1平方キロメートルあたりの人口密度は4,777人。ドイツ国内の自治体でもっとも人口密度が高い。2位はミュンヘン近郊の自治体オットブルン(4,148人)

しかし、EUのトップのパリ(約21,000人)と比較すると少ない。他方、最も人口密度が小さいのはドイツ最北部の島にある自治体グルーデ(4人)。
(2020年9月16日付 エアランガーナッハリヒテン紙より)

【メモ】人口規模が大きければよいわけではない

連邦統計局によると、2011年以降増加している。2015年の移民流入が大きく影響(前年比1.2%増加)したが、その後、鈍化している。2019年には0.2%増加。一方、特に大都市では人口増加を背景に住宅市場への圧力が高まっている。

とはいえ、ドイツの自治体の人口を見ると、日本に比べて小規模なものが多い。人口密度トップのミュンヘンの人口は約147万人。経済力もトップクラスの都市だ。2位のオットブルンは約22,000人。製造業、ハイテク関連が強い。

ちなみに筆者が住むエアランゲン市は一人あたりのGDPがドイツでもトップクラス。その人口密度は1, 462人(人口11万3000人)。

人口統計から自治体の「質」の一端を見るには、さらに年齢構成を見なければなるまい。それにしても合併などで人口規模をふくらませるだけでは地方は強くならない。読者諸氏が住む地域の人口、人口密度、年齢構成を見ると、何が見えてくるだろうか。(高松平藏)


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