「都市の発展」や社会の“当たり前”を現場から問い直す——。ドイツ・エアランゲン市を拠点に、日独比較とフィールドワークを通じて、社会や地域の可能性を多角的に探求。変化の時代に必要な新しい視点や問いを提供

高松平藏(たかまつ へいぞう)

ジャーナリスト。ドイツ・エアランゲン市(バイエルン州)在住。京都の地域経済紙の創業メンバーとして関わったのち、1990年代後半から日独を行き来し始める。2002年より現地を拠点に執筆や講演活動を続けている。
「都市の発展」が中心的テーマだが、都市政策はじめ、社会システム、コミュニティ、デモクラシー、スポーツ、環境、文化、EUなど多様なテーマを、現場からの観察と日独比較の視点で掘り下げてきた。
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プロフィール詳細


「私のジャーナリズム」がどのようにできてきたかについて語っています。リーダーズカフェTalkの著者インタビュー(公開日 2021年4月19日)

方法論
【比較社会論とフィールド参与観察】エアランゲン市および周辺地域での長期的で定点的な参与観察※を行うことで、あくまでも外国人としてだが「社会の肌触り」を吸収。さらに取材・調査を元に、日独の社会システム比較を通じて、都市や地域社会の課題・可能性を多角的に分析している。

【現場知と理論の接続】特に「地方都市の持続可能性」「市民社会のデモクラシー」「生活の質」などの分野で、現場知と理論をつなぐ内容を展開している。また、ドイツ社会の視点から日本で「当たり前」「常識」と思われているような「前提」の再考する視点を発信。

※参与観察:参与観察とは、現場の生活や活動に実際に加わることで、その社会の内側からリアリティや暗黙の前提を探る社会調査法

多様な分野での実績
メディア、学術機関、自治体、NPOなどからの依頼に応じて執筆、講演を行うほか、エアランゲンでの研修プログラム「インターローカルスクール」を主宰。また動画による発信も行なっている。

ジャーナリストの役割は議論を活発にすること
ジャーナリストとは「ジャーナリズム」の実行者である。ジャーナリズムは社会の中の議論を活発にする材料を提供するのが大きな目的の一つ。私の書籍・記事・講演などを通して、議論のための問いを立てることにつながると嬉しい。議論の質は問いの立て方で左右される。

第三者からの評価
著書や記事は、都市政策、教育、スポーツ、環境分野の専門家や実務者からも参考文献として取り上げられている。著書は中学校や大学の入試問題などにも使われたほか、エアランゲン市のアーカイブにも収蔵されている。

インターローカルとは?ウェブで読める記事・動画インターローカルスクールについて


著 書


『スポーツを地域のエンジンにする作戦会議』(晃洋書房 2023年 追手門学院大学教授 有山篤利氏との共著)
『ドイツの学校には なぜ 「部活」がないのか』(晃洋書房 2020年11月)
『ドイツのスポーツ都市』(学芸出版 2020年 3月)
『ドイツの地方都市はなぜクリエイティブなのか』 (学芸出版 2016年 )
『ドイツの地方都市はなぜ元気なのか』(学芸出版 2008年)
『エコライフ ドイツと日本どう違う』(化学同人/妻・アンドレアとの共著 2003年)。
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写真家としての活動


写真撮影は記事執筆のために必要な仕事のひとつで現地社会へのアプローチの一つでもある。現場の空気や多様性の可視化を心がけている。そのスキルを応用してドイツのアートプロジェクト参加なども行う。単独作品は下記のふたつ。

  • ドイツ・エアランゲンの幼稚園のダンス・プロジェクトを1年にわたり撮影した写真集「AUF-TAKT IM TAKT KON-TAKT」(シュピールバイン社 2010年)丨詳細
  • 人間の尊厳、異文化理解をテーマにした写真展「Kopf Tuch Kunst(頭の布アート)」(エアランゲンで2019年1~7月開催)

以上(2025年4月現在)