|
インターローカル ニュース |
|
||
|
|
/// コラム /// |
2003-10-10 |
|
|
|
熱意とシステム〜某自治体のゴミ問題研修から 高松 平藏 |
||
| 某自治体の市民グループが私の住むエアランゲンへやってきました。ゴミ問題の研修が目的です。エアランゲンのほかにフライブルグやパリも訪ねるというツアーです。 エアランゲンの滞在期間は 4 日間。地元の人の家にホームステイをするというのがこのプログラムのひとつの特徴です。ホームステイを開始して 2 日目、『井戸端会議』と称したコミュニケーションワークをしました。どんなことをするかというと、ドイツで気づいたこと、不思議に思ったこと、違和感などなど話してもらって、そこからドイツの文化や歴史、社会の質のようなものをぼんやりと見えてくるように引き出す、ということです。私としては、『集団取材』といった感覚ですすめているのですが、形式は素人の女性たちの話を面白く組み立てていく 明石さんま さんのバラエティ番組『恋のから騒ぎ』とよく似たスタイルです。 いうなれば、私は さんま さんの役割をさせてもらったのですが、そこで見えてきたことがありました。このグループには買い物時のマイバッグの啓発・推進などを進めている熱心な人たちがいるのですが、『人々の意識の向上』を熱意によって行おうとしているように見受けたことです。 熱心な啓発活動はたしかに必要ですが、これだけではゴミ減量、分別、再利用はすすみません。ドイツが環境先進国としてすすんだのはむしろ政治がイニシアティブをとるかたちで、経済界、市民が協力しあって社会システムにまでつくりあげた、という感じがします。システムができると、きちんと機能しているか、というチェックは常に必要になってきますが、これがドイツの強さだと思います。 個人の熱意でがんばっている、といえば文化や芸術もそう。日本もドイツにおとらず芸術家の数は多く、また熱意のある人も多いはずです。しかし、自治体単位で、あるいは国家単位で芸術家たちの活動の場、芸術と人々の接点づくりのシステムは欧米にくらべると完成度はぐっと低かったのですが、ここ数年でアートマネジメントや文化政策といったシステム論的な議論が高まってきました。 システムも個人の熱意もどちらも大切。しかし今日本に必要なのは社会システム化するための方法や仕組みづくりかもしれません。 |
|||
|
|
|
||
|
|インターローカルニュースtop | 記事一覧 | |
|||