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/// インタビュー ///

2003-09-20

 


『舞台芸術・芸能見本市2003大阪』
複合型ネットワーク形成の場を目指す
 
大阪21世紀協会 文化部課長 奥野 雅生さん

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8 月 8 - 9 日に大阪国際会議場(大阪市北区)で行われた『舞台芸術・芸能見本市2003大阪』は国内では珍しい、パフォーミングアーツの見本市。同事業を担当した奥野雅生さんに話をきいた。(聞き手は高松 平藏/ドイツ在住ジャーナリスト)

■伝統芸能から演劇、ダンス、はては近畿経済産業局まで出展。ユニークなメッセですが、PR 不足では?

『そういう指摘は他からもありましたが、大阪中を巻き込むようなフェスティバルではない。それに、協会の事業としてもかなり小規模です』。

■この見本市は文化庁が提唱した『関西元気文化圏』の具体事業としても位置付けられていますね。

 『基本的にはいいことだと思います。しかし、河合隼雄長官という顔はあるものの具体的に、たとえば京都と大阪が連携して何かをするような体制やネットワークを編み上げる人の顔はない』。


■今年で4回目。重点ポイントは?

 『特に毎回特定のテーマは設定していません。大筋では地域振興が見本市の目的です。国際都市をめざす大阪ですが、協会としては学術方面のサポートはしていたものの、具体的な振興事業はこれまで行っていなかった。低予算で場をつくり、しかもインパクトのある事業は何かというところで、見本市にいきついた』。

『大阪の商人は自分たちの生活を豊かにするために芸術支援をしたという歴史がある。今もそういうマインドは残っていると思います』という奥野さん。(見本市会場にて)

展示に工夫をこらすところも増えた。見本市会場は多様、多重な交流の現場になる。

■今年はショーケース(作品のダイジェスト上演)を終えると、ブースを片付けて引き上げてしまった団体がありましたね。

 『出展者の中には依然、見本市の活用に対する意識が少ないところもあります。しかし、年々、展示の方法など工夫するようになっているところが増えているように思います。また私たちのほうも、この 4 年間は試行錯誤の連続でもありました』。

■奥野さんが担当されたのは 2 年目から。奥野色というのはありますか。

 『初回は学識経験者からなる助言者会議をもとに運営の枠組みをつくっていったそうです。しかし、現実的には運営に反映されにくい。だから実際に動くことができる方、 NPO などの諸団体の事務局長クラスの人たちに手伝っていただくことにしました』。
 『これによって、見本市を運営するときに、必要なものは何かということが見え、具体化していける運営体制になった』。

■見本市の成果は?

 『売買の成立事例はいちいち報告がくるわけではないので、完全には把握していませんが、少しづつ出ているようです』。
 『それに、分野を超えた人的交流の場になっているのは確かです。大阪が情報集積の場として機能している一例だと思います』。

■今後は?

 『見本市は肉付けがしやすい事業です。たとえばセミナーやシンポジウムなんかも組み込んでいます』。
 『それに加えて、見本市の開催にあわせて、他の文化の催しも連携させていくことも視野にいれています。見本市を核とした『関西夏の舞台芸術フェスティバル』につなげたい。実際、毎年おこなわれている、あるダンスフェスティバルの日程を見本市にあわせるかたちで開催していたくなど、機運の醸成をねらいます。複合型のネットワークの場にしていきたい。これが今後、目指す方向です』(了)


(『週刊京都経済』 2003年8月21日付に掲載分)
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