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インターローカル ニュース |
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/// コラム /// |
2003-09-07 |
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国際ビジネス、日本人の「察し」を生かせ ドイツ企業に出向している技術者 井手耕三さん |
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| 『たとえば、機械の故障があったとき、ドイツ人は言葉で的確に説明できるが、日本人は絵がないと説明できないんですよ』というのは井手耕三さん。こうした思考の違いを日々、職場で感じている。 同氏はメカトロニクスの安川電機(本社・北九州市)のエンジニア。現在ドイツの総合電機メーカー、シーメンスに出向している。両社のあいだで 99 年にジョイントベンチャーが立ち上げられた。その際、将来のマネジャークラスの育成や人的基盤づくり等を目的に社員の相互派遣制度が結ばれた。井手さんはこの制度に応募、10 人余りの中から選ばれ、昨年 5 月にドイツにやってきた。 シーメンスの職場はモーションコントロールと呼ばれるモーター制御機器を扱う。営業戦略からセールス、製品発送、メンテナンスを行う部署で、ドイツ人のほかにインド人のスタッフもいる。『グローバリゼーションに伴い、市場の同一化がはじまる。つまり、製品の研究開発、設計、生産、販売といった一連の流れをいろいろな文化背景を持つ人とやっていかなければならない』と将来を見据える。そこで問題になるのがコミュニケーションだ。 昨今、グローバル化=英語的発想が求められ、積極的に発言すべきだという意見が幅を利かせることもある。しかし、『自己主張はダメという考え方が依然 日本にはある。常に『君はどう思う?』と聞かれるドイツと大違い』(井手さん) 一方、日本には相手の心を汲み取り、言葉にするという発話の手法がある。同氏は職場でしばしばそれを発揮する。 プログラムされたかのように、1つづつこなすのがドイツ人の仕事のスタイル。『急ぎなので』と急に依頼しても仕事をはさみこんではくれない『堅物』だ。しかし『ドイツ人も人間ですから、状態をみて、“今だ”というときに、仕事を頼む。すると早くやってくれる』 こんな体験を通して、日常的なネゴシエーション(交渉)の中で、多くの日本人が持つ『察し』を『機をみる』という文脈に積極的に持ち込むべきだと井手さんは考えている。『技術的な言い方をすれば交渉において、“察し”を最適使用するということでしょうか』。 また、最近は日本人のコミュニケーションの特性を職場で説明することもあるという。『俺たちが使う漢字はそもそもビジュアルなんだ。その感性がMANGAにもつながっているんだ、というようにしています』。 よく言えば揺るぎない自己を持つドイツ人、しかし『もし、大切なお客が日本人ならどうコミュニケーションをとるつもりだ、と問い掛けたい』と井手さんは言う。自らの思考の背景を自覚し、そして理解してもらうところに国際ビジネスの実践が成立するのかもしれない。(了) (『週刊京都経済』 2003年6月23日付に掲載分) ・・・購読はこちら |
井手耕三さん |
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