インターローカル ニュース
Inter Local News

 

/// ニュース///

2002-08-27

 


ドイツ連邦議会総選挙、初のTV討論会

アメリカがモデル

 

【ゲルハルド・シュレーダー首相(SPD・社会民主党)と最大野党CSU/CDU(キリスト教民主・社会同盟)の首相候補、エドムンド・シュトイバー党首によって、このほどテレビ討論会が行われた。来月22日の連邦議会の総選挙にむけて、連日熱い選挙戦が繰り広げられているが、テレビによる討論会は今回が初めて。

討論会のタイトルは『 Das TV-Duell(テレビ決闘)』。民放テレビで今月25日 午後8時15分から9時45分まで放送された。方式は2人の男性ジャーナリストが質問を行い、シュレーダー首相とシュトイバー党首が舌戦を展開するというもの。

テーマは失業者対策、移民問題、洪水被害の修復、米国のイラク攻撃に対する参加姿勢といったもの。最後には、政治家としての活動に婦人の存在がどれぐらい影響を及ぼしているかといった質問も出た。

こうした討論会は選挙戦のたびにテレビ局が企画していたが、歴代首相が難色を示していたといわれている。ところが、シュトイバー候補に比べて、シュレーダー首相はメディア活用に優れていることから、今回は「勝算あり」との判断で討論会が実現したのではないかと推測されている。

討論会の結果はほぼ互角。視聴者にとって、目新しいテーマはなく、また一定のルールに従って行われたため「窮屈で本当の『決闘』とは言いがたい」、といたって冷静に受け止められている。ただ、時には笑顔を浮かべ、悠々と語るシュトイバー候補の姿に「意外にテレビ映りがよい」との評価もあった。

今回の討論会はアメリカがモデル。ゴアとブッシュが繰り広げた討論会とスタジオのしつらえまで似ている。こうしたスタイルはケネディとニクソンによって行われたものが始まりとして知られている。いまやアメリカの選挙戦にメディア戦略は不可欠だが、映像を通じて伝わる印象によって勝敗が左右することについてよく議論される。

なお、この夜1500万人が討論会を見たという。ちなみにドイツの人口は約8000万人。来月8日には2人の女性ジャーナリストが質問者になって再びテレビ討論会が行われる。(了)
テレビ局 『SAT 1』 で放送された討論番組。

 

 

|インターローカルニュースtop | 記事一覧 |