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/// インタビュー///

2002-08-11

 


じっくり創り上げる充実感を子供たちに
          
美術教師 エレイン・イムラウさん(アメリカ・アイオワ州)

 


美術の授業で何ができるのか。
このほど、ドイツ・エアランゲンを訪ねた美術教師、エレイン・イムラウさん
(=写真)に話をきいた。(聞き手は高松平藏)


──どんな町の、どんな学校で教鞭をとっているのですか
「アイオワ州にある デ・モインという町の公立の小学校に勤務しています。生徒は5歳から11歳まで400人。美術教師は私だけです」
「町の人口は約35万人。大学が1つ、カレッジ(専門大学)が2つあります。ブルーカラーとホワイトカラーは半々ぐらい。厳格なキリスト教徒として知られるアーミッシュの人たちもいますが、町そのものは保守的ではないと思います」

──アメリカといえば、多民族化が早くからおきています。
「英語が母国でない子供達、主に移民の子供ですが、英語が十分ではない生徒のために特別のクラスを設けています。400人中100人がその授業をうけています」

──美術の授業ではどんなことをしていますか。
「 「1クラス24人前後、17クラスの授業を受け持っています。授業の指導書が数年前にできましたが、それにとらわれず自由にすすめています」
「たとえば外の木を見て画く場合でも、その隣に自分のおじいさんを画き加えてもOK。あるいは、家族の絵を画いてはなしをしてもらう。決まったカリキュラムをこなすより、子供達も積極的です」
「また、自分の家の文化や習慣を絵などで表現してもらうこともあります。これは異文化理解にもつながる」

──授業で気をつけていることは何ですか。
「じっくり腰をすえて、創作に取組んでもらうということです。ひとつのものを最後まで創り上げるということがポイント。きちんと時間をかけると『クールな(かっこいい)もの』がつくることができるのだという気持ちを子供達に与えたい。なにしろ、アメリカ社会は何もかも早すぎる。“急ぎすぎ”の社会ですから」

≪取材メモ≫ 「無駄なものだが」という前置きは不要
昨今、日本で芸術の必要性について議論されるとき、しばしば「無駄なものだが、必要なこと」といわれる。

しかし、「必要性」の理由についての議論は意外と少ないような印象をうける。「無駄なものだが」という前置きを抜きに、必要性をもっと全面に押し出すべきだろう。

「なぜ必要か」ということはイムラウさんの中では明確だ。(了)

 

 

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