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2001-12-27

 


マルチカルチャー時代の言語教育模索

ドイツ
 『PISAショック』

 


OECDが30国以上の国で行なう「生徒の学習到達度調査(PISA)」の結果をうけて、ドイツでは国語教育について議論がおこっている。


この調査は数学的リテラシー、読解力、科学的リテラシーの3分野を調査するものだが、ドイツはとりわけ読解力のランキングが低かった。

バイエルン州の地方紙「エアランガー新聞」(12日付)で同州の文部大臣、モニカ・ホールマイヤーさんは、ドイツ語教育に問題があるのではと分析している。

すなわち、トルコやユーゴスラビアなど母国語が外国語の子供たちが言葉の問題で学校の授業の理解度に影響がある。

ホールマイヤーさんは「言葉の能力は教育のカギ」としており、今後はドイツ語以外の母国語を持つ子供のために、ドイツ語クラスや幼稚園からのドイツ語教育を充実させる予定だ。一部の地域ではすでにパイロットプロジェクトを立ち上げており、成果が出ているという。

ところで、ドイツはここ数年、定住する外国人の比率が上昇している。今年の夏には移民、難民など外国人の受け入れに関する法律改正の議論が活発化。「ドイツは多文化国家である」と位置付けた。

そもそもドイツ社会は血縁国家だ。社会システムはドイツ人の宗教や言語、文化に基づいて構成されている。それゆえ、再構築の必要性が随所にでてきており、教育の分野でも同様の問題が表面化したかたちだ。


【ことば】 生徒の学習到達度調査(PISA)
実社会で生活していくのに必要とされる知識、技能を生徒がどの程度身に付けているかを調べるもので、OECDが3年ごとに行なう。30国以上の国で実施され、2000年調査の結果が今月、発表された。

ちなみに、日本や韓国はおおむね上位にランキングされた。今月5日付、エアランガー新聞では、<韓国は高価で厳しい教育システムでランキングを「買った」。(教育分野を見直す必要のある現在、)他国を参考にすることはよいことだが、こうした教育方法は西欧社会ではだめなものだとされている>と書いている。(了)


※この記事は、「日本とドイツ・言語と教育に関する2題」として配信。
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国語は「クニことば」であるべき / 授業に関西弁をとりいれている 福本 義久さんへ 

 

 

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