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///インタビュー///

2001-05-11

 

NPO は罪深い!?

岸田事務所 岸田かおる さん

 


【奈良】 『大阪 NPO センター』などの運営にかかわってきた岸田かおるさんは、今年3月に独立。これまでの経験やノウハウを活かして「Think and Do Tank」として事務所を運営していく。また、消費生活アドバイザーとして環境問題などにも取り組む方針だという。


──『大阪 NPO センター』におられたとか。

「98年8月からいました。相談業務や運営の支援、講座の企画などを行なったこともあり、NPO 立上げのノウハウなどは勉強できましたね」

── NPO と阪神大震災の関係をよくいわれます。

「相談業務などを通じて感じたことは、NPO とは立派なことだというふうに理解している方が多いことです。誤解を恐れずにいえば、こうした風潮はたいへん罪深いことだと思います」
「つまり、『NPO は汗をかかねばならない』と考える人が多いんですね。例えばカンボジアへ支援活動をしに行った人がいました。驚いたのは予防接種もせずに出発したこと。その理由は『現地の人の苦しみを本当に感じるためだ』とのことでした。しかし、これでは『思い』の実現に対して何の戦略も戦術もない」

── NPO といえども運営にはヒト、モノ、カネ、情報といったものを編み上げなければならない。つまり、経営感覚がない。

「そうですね。もうすこし噛み砕いていえば、『思い』を形にするための企画力が必要です。しかし企画力のない人は少ない。そういう方にアイデアの提供やサポートを沢山しても、残念ながら使いこなせないわけです」

──消費生活アドバイザーとしてもご活躍とか

「そもそもは、就職のために取得した資格なんですが・・・(笑)。この資格は通産省(当時)認定のもので1980年によってできたものです。『消費者と企業のパイプ役』といったところですが、実体は消費の増大と企業の苦情係という面もあった。それゆえ、本当の意味で消費者と企業を対等の関係を作れるような役目を果たしたいと思っています。さらに一歩踏み込んで、将来は地域のコーディネーターとして、提言なども行なっていきたいと考えています」


<取材メモ>組織運営の器として見る目
数年前から NPO という言葉が注目されている。同時に「市民」という言葉がよくつかわれるようになった。加えて最近の「市民」には「自律的」という枕言葉がつくことが多い。が、「自律的」という言葉の延長線上には極めて合理的な戦略や戦術が伴う。NPO といっても目的をもった組織運営の器のひとつとして見る必要がある。「日本の消費者運動にも戦略、戦術がなかった。(スローガンを書いた)しゃもじ を挙げるだけでは、感情を爆発させているだけ」と岸田さんは言う。(了)

岸田 かおる(きしだかおる) さん
神戸生まれ。奈良市在住。1993年から金沢市の市町村職員研修所、金沢市地域消費生活相談員、住宅メーカーのCS部門のアドバイザーなどを務める。今年3月、奈良市内の自宅をオフィスに開設した「岸田事務所」では、 NPO サポート、情報提供、研修を手がけている。「消費者問題にかかわることは、NPO の原点」という理論を原点に事業展開をはかっている。

岸田事務所のホームページ

 

 

 

 

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