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2001-04-10

 

ふろしきを現代生活へ

ネットショップ、呉服屋の敷居を取り払う

 

【京都ほか】 最近、風呂敷に人気傾向があるようだ。着物などに比べて売上は堅調だといわれるが、和装とセットにした伝統的な使い方以外に既成概念にとらわれずに使う人も増えているようだ。こうした動きはネットによる販売が一役かっている。

愛知県の呉服屋を経営する山田悦弘さんは、約1年前から和風雑貨「やまち庵」をネット上で開店。雑貨にしぼったのは、最近の和装離れをうけてもので、着物を愛好する人の裾野を広げることを狙った。結果は上々だが「なぜか風呂敷ばかり売れる」(同氏)。

風呂敷を専門に販売するサイトもある。国内大手のバーチャルモール「楽天市場」に出店している「ふろしきや」は昨年7月にオープン。大口の注文を取り付けたこともあり、約10カ月で3,500枚の風呂敷を売り上げた。同店も本業は茨城県の呉服屋。ネットと現実の店を切り盛りする倉田稔之さんは「店で売れるのは、年間せいぜい5、6枚程度だ」という。

倉田さんによると、20-30代の若いお客も多く、モダンな柄のものを購入して、バッグにいれて携帯している人も少なくないという。「呉服屋で取り扱う風呂敷といっても2000円程度のものからある。しかし、若い人にとっては気軽に店を訪ねることは難しい」と同氏はいう。ネットで販売することで、呉服屋がもつ敷居の高さを取り払ったかたちだ。加えて商圏の拡大も売上増につながったようだ。「実際の店舗では商圏はせいぜい半径2、30kmだ」(倉田さん)。

市民団体「ふろしき研究会」(京都市北区)の代表、森田知都子さんによると、風呂敷に関心を持つ若者も最近増えてきているという。しかしながら、「どこで買えるのかという情報が少ない」と同氏は指摘する。最近、風呂敷の製造メーカーから直接仕入れて販売するケースも少しづつ増えているが、まだまだ問屋を通した既存の流通システムが健在だという。

伝統的な生活文化も販売の仕組みを工夫することで、現代の生活にマッチした市場開拓の可能性はありそうだ。ちなみに、和装業界が低迷しているといわれて久しいが、中古着物をオークション形式で流通させるIT系のベンチャー「愛きもの」(京都市中京区、谷田吉貞代表取締役)なども最近登場している。(了)

<ホームページ>
やまち庵
ふろしきや
ふろしき研究会
愛きもの
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