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2001-02-22

 

京都ベンチャーのカギはスピンアウトにあり

電機関連会社100年の系譜

 

【京都】 危機管理などのコンサルティングを手がけるRMI(京都市下京区)取締役研究所長の井上喬さんは、京都企業の系譜の整理をはじめた。その成果を講演活動の中で少しづつ発表している。京セラやオムロンといった企業が「京都ベンチャー」の事例としてよくとりあげられるが、こうしたベンチャー企業輩出のカギはここ100年間の「スピンアウト」の連続にあるという。

同氏によると、京都の電機関連の企業の出発点は19世紀末にさかのぼるという。1885年(明治18年)に設立された電力会社、オクムラ電気が始まりだ。同社から独立、いわゆるスピンアウトしたのが松下電器、井上電機製作所、大阪電圧器の3社だ。これらの会社と取引関係があったり、取引企業からスピンアウトといったかたちで創業したのがロームや村田製作所、オムロン、京セラなど、京都を代表する企業だ。

また、「京都ベンチャー」と呼ばれるようになった理由は製品の特化を進めて差別化をはかったことにあるという。「市場飽和を知り尽くして、ソシアルニーズの変遷にあわせた業態や製品をつくった」(同氏)。実際、後の関西電力につながるオクムラ電気や井上電機は重電、すなわち社会インフラを担った。その後、松下電器などは家電にシフトする。京セラなどはさらに携帯電話などの「個電」を取り扱っている。「重電、家電、個電と社会ニーズにあわせて、あたかも細胞分裂のように分かれていく図がうかびあがる」と井上さんは言う。

昨今のベンチャーブームのなか、シリンコンバレーに対抗する新興企業輩出のモデルを模索する動きがあり、京都もしばしば注目されている。同氏は1926年京都生まれ。52年に井上電機製作所に入社。常務取締役まで務めたあと現在にいたる。井上さんの体験に基づいた、京都電機系の企業100年史は、京都ベンチャーの因子を見出す手掛かりになりそうだ。(了)


京都ベンチャーの拠点、「京都リサーチパーク」

 

 

 

 

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