-the ART journal-

 

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1999−05−06

 


大規模文化イベント、フィギュアフェスティバル始まる

強いリーダーシップ、文化行政の充実へ

ドイツ・エアランゲン市

街中にフェスティバルの雰囲気が漂う

 

【エアランゲン=5月6日】明日7日から、南ドイツの地方都市エアランゲンとその周辺都市で「Internationales Figuren Theater Festival(国際フィギュア劇場フェスティバル)」がはじまる。主催はエアランゲン市によるもので、いわば行政主導のもの。文化行政の企画力が浮き彫りになる催し物だ。同フェスティバルは1979年から2年ごとに行われ、今年で11回目、20周年を迎える。

同フェスティバルは今月16日までの10日間にわたって行われる。この間、12カ国から50グループが参加し、100以上の作品が上演される。その内容も人形を使ったパフォーマンスから最新のマルチメディア機器と身体をつかったものまでと幅広い。さらに、展覧会や、演劇を学ぶ学生と教授によるフォーラムなども行われる。

主催はエアランゲン市の文化部。いわば文化行政の一環というわけだ。現在、文化部部長を務めるカール・マンフレッド・フィッシャー氏(=写真)によって79年に企画された。既存の演劇ではない新しい形態の「テアター」をとりあげようということがその始まり。ジャンル分けの難しそうな作品が集まるのはそのためだ。

 

公演の場所も当初はエアランゲン市内だけで行っていたが、近隣のニュルンベルグ、フルト、シュワバッハといった3都市とも連携して公演場所を拡大した。

同氏はフィギュア劇場フェスティバル以外にも、隔年で行うコミック専門の見本市なども手がける。事実上のプランナーであり、プロデューサー。コミックは「子供のもの」という意識が独国では強く、一般のメディアとして認知されていない。そんな背景での同見本市は独語圏最大のもので、今やエアランゲン独自の催物として定着している。地元の経済効果という意味でも存在感は大きい。


準備に余念のないスタッフ(エアランゲン劇場にて)
独国のみならず欧州は日本に比べて文化行政が充実しているといわれる。同市の場合、長期にわたるフィッシャー氏のリーダーシップが功を奏しているかたちだ。毎年人事異動がある日本では、長期にわたり個人の能力を反映させるのは難しい。企画力のある人材に権限と責任を委ねる工夫が文化行政、特に「ハコ」ではなく「ソフト」充実のひとつのカギにつながるのではないか。(了) 

 

 

 

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